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KIさんXJR1200 キャブレター点検! 

こんばんは、スタッフの92です。
本日は部品待ちの為、新規に車両の点検をさせていただきました。
KIさんのキャブレター異常に纏わる、点検見積です!110719.jpgヤマハの車は独特の色香があって良いですね~!
今回入庫となった事の起こりは、どうしてもオーバーフローが納まらず、オイルの噴出が止まらないとの事。
恐らく、キャブレターが何らかの理由で適量のガソリンを保持する事が出来ず
キャブから漏れ、吸気ポートを伝ってエンジン下部にも侵入したのではないかと。
110719 (1)オイルレベルを確認するも妙な色のオイルが見え、油面が遥か上に行っている様で確認できません。
110719 (2)エンジン底部にも滴りが。
オイル量過多で漏れた時のものだと良いのですが・・・

とりあえず抜いてみましょう!110719 (4)うわ~!出る出る!匂いもガソリンそのもので、粘度の「ね」の字もありません。
110719 (5)エンジン内部は大丈夫なんだろうか?
110719 (21)おまけにこの桶では収まりきらず、「おかわり」となりました。
総量7~8Lってところでしょうか?このエンジンの正規油量は3Lです。

ガソリンが混じると何が怖いかと言いますと、粘度低下による油膜保持力の低下が一番の脅威となります。
2輪用エンジンオイルには特に様々な部門で、高度な要求を強いられます。
潤滑・清浄・防錆・密封・冷却といった5つの要素なのですが
今回は特にこの内の潤滑が脅かされていたわけです。

銭湯の浴場内の床が濡れていると良く滑るけど、乾いているとあまり滑りません。
風呂ならば滑る滑らないだけの話で終りますが
それが滑らかな床ではなく少しざらついた床の上だとどうでしょう?
そこが完全にドライな状態、水でぬらした状態、油で濡らした状態の3パターンを作り
村上ショージさんを滑らせるとどうなるか想像に難くないですよね?

それと物は全く違いますが、バイクのエンジンの内部でも極端に言えば同じ事が起きます。
粘度の高い液体で湿らせておけば、摩擦が減り滑りが良くなりその物同士の傷は入り難くなりますが
その粘度が低いと、上述の道理?で摩擦が増え傷が入り、最悪の場合は摩擦熱から接触部の溶損へと至ります。
こればっかりはエンジンを開けてみないと分らない話ではありますが
一先ずはオイル・エレメントの交換から様子を見て頂きたいと思います。

と言う事で車両からキャブレターを切り離し、分解していきます。
と言う段取りですが、何故かアクセルワイヤーが外れないし
入庫時から気になっていたアクセルの重さがあったのですが、原因判明!110719 (8)アクセルワイヤーが正規の溝を通っておらず、不思議なところを通っていました。
緩んで横に回る事は物理的に不可能な位置で、組み損じと言うことになってしまいます。
他にも気になる部位と言えば110719 (6)110719 (7)キャブの刺しが甘い状態で締められた為、ゴムに変な癖がついてしまっております。
幸いまだこの部分には、弾性があり再使用できそうですが劣化の進んだ部品だと
割れたり切れたり、ついた癖が抜けず二次空気を吸う原因となってしまいます。
何かと最終的に高くつく原因となったり、最悪の場合は出先のトラブルや
重大な事故にも繋がる可能性はゼロではありません。
楽しみでバイクを触る事は、とても素晴らしい趣味だと思います。
しかし、それが万が一悪い方向に向かってしまった際の
怖さ・危なさも片隅において楽しんで頂ければと思います。

110719 (9)さて!内部はどんな塩梅でしょうか?ここまでのフローだと相当に強烈な事になっている筈・・・
さて!オープン!と言いたい所でしたがここでも問題発生110719 (10)アイドリングスクリューの固定ボルトが全く締まっておりません。幸い紛失には至っておりませんでした。

今度こそ!オープン!!110719 (11)フロートチャンバーには錆?ワニス?110719 (12)メインジェット裏にも・・・110719 (14)110719 (13)フロートバルブの受けの方はゴミもさる事ながら、Oリングのへたりが顕著です。
これが痛んでいると、フロートバルブが動作しても
キャブ内のガソリンの適正量での供給停止が行われず、フローの原因となります。
フロートバルブの周りの役割はキャブ内のガソリン供給ラインのストッパーで
水洗トイレのタンク内の浮きと同じ様な原理で動作します。

下部の分解が終わり、続いて上部の分解へ移ります!110719 (15)何時無くなったのかは分りませんが、ゴミの侵入阻止の為のキャップが#1.2のみ付いておらず
ゴミの為、エアスクリューが固着し外すのにドキドキしました。
110719_1.jpg110719_1 (1)という事で、キャブレターの分解が終りました!
各々が皆良い色しております。オーバーホールのし甲斐がありそうですね!
ただ、基本的にはパッキン類以外は皆洗浄し再使用となるのが通例ですが
110719 (19)メインジェットや110719 (20)スロージェットの頭に、以前外した際についたであろう
つぶれが見られたので、こちらは交換となります。

このあたりは結構「えっ!?」と思われる方もおられるのではないでしょうか?
エンジン一つとっても、構造を知れば知るほど精密機械であるという感覚は持って頂けると思うのですが
そのエンジンとも比較しても、負けず劣らず場合によってはそれ以上に
精密部品の集合体がこのキャブレターという部品になります。

0.0何ミリの品番差でガソリンの吐出量を調整し
ちょっとした血管のごとく張り巡らされた空気とガソリンの流路。
そこに絡んでくる、このジェットのネジ頭の歪みや欠けが如何程の影響を及ぼすか
ここで説明するには、ちょっと時間の都合でご容赦いただきたいのですが
もしご自身で、キャブレターを触る事があるのであれば一度その手の文献を読んで
作業に掛かるときっと今までとは違った、キャブレター周りの作業が出来る筈です!
偉そうな事を書いていますが、未だ僕もこのキャブレターの神秘といっても過言でない部分は
勉強中であり非常に奥の深い世界です。

とりあえず、キャブの分解点検は終りましたのでここに係る部分もサクッと点検しておきます。110719 (16)110719 (17)まずはエアクリーナー。
このエアクリは洗浄の出来ないタイプなので、汚れていると交換以外の対処が出来ません。
特別汚いわけではないですが、綺麗ともいえません。
タンクを外す今回の作業と重複する部分があり、工賃がお安くなるほか
周囲を見てもあまりメンテをした様子が無さそうなので、交換が無難かな?
110719 (18)点火プラグはイリジウムが入っていますが、オーバーフローですっかりやられております。
イリジウム等の電極の細いプラグは、火花は間違いなく強いのですが
こういった燻りによる、スパークのリークにはスタンダードのプラグより弱いのです。
こちらも交換したほうが、仕上がりは間違いないですね。

因みの余談ですが、このイリジウム系のプラグはかぶったら最後廃棄しかなくなります。
プラグを磨けば?とお思いの方もおられるかもしれませんが
イリジウム系は表面にイリジウムコートが施してある為、磨くとコートが剥がれ駄目になってしまいます。
また何のコートのないスタンダードプラグも、基本的には1度かぶると廃棄がベストです。
かぶると何がどうなるかといいますと無題
笑わないように!w
点火プラグの電極の周りの白い部分って碍子(つまり陶器)で絶縁を行うための部位です。
なので、この電極同士は導通が無い(繋がっていない)のですが
高い電圧をかけることによりスパークが飛ぶのです。

ここで問題なのが、この電極の間に満ちている空気や混合気は非常に導電性の悪い物体です。
ただ、碍子よりは辛うじて導電性があるのでスパークとなり導通が一瞬ある事になるのですが
この絶縁体の表面に、導電性のある何かが付着してしまうとどうなるでしょう?
そこに電気は流れてしまい、スパークは非常に弱くなる若しくは全く飛ばなくなってしまいます。
そこで、いくら真鍮ブラシで掃除をしようが、火で炙って導電性の煤等を焼き払おうとしようが
完全に除去する事は不可能なのです。

これが一度かぶったプラグは、グレード如何に問わず基本的に廃棄しかない、と言う所以になります。

大分話が横へ逸れましたが、キャブレターの点検は以上です。
それでは、ここいらで失礼いたします。
スタッフの92でした。
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テーマ: バイク屋さん日記

ジャンル: 車・バイク

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