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KMさんToday分解点検!! 

こんばんわ!92です

先日KMさんよりTodayのエンジンがかからなくなってしまったとの事で
出張点検に伺わせて頂きました

現場で復旧できればと思っていたのですが
セルはやや回りが悪いものの問題は無さそうですがかからず
キックで始動を試みたところやたらとキックが軽い!
4サイクルのスクーターなのに2サイクルのスクーターよりキックが軽いくらいだ・・・
詰まる所エンジン内部の異常の為始動困難に陥っているものと判断
その場での復旧は無理な様なので症状をエンジンが原因なのかどうか
判別をつける為一度引き上げて確認させて頂ける運びとなりました

KMTODAY修理点検001

お話を伺うと新車で購入後はずっと乗っておられ現状で走行距離は12000km
オイルはまめに交換しておられたとの事で実際にオイルもさほど汚れていませんし量も充分入っております
となるとエンジンが焼きついて始動困難に・・・と言う線は薄そうです
キックでもオイル切れ車特有のゴリゴリジャリジャリといった感触もありませんでしたしね
とりあえずはエンジンが動作するための3大要素である火・燃料・空気の火と燃料の確認をするため
点火プラグを確認すると・・・
KMTODAY修理点検001 (2)

汚れはあるものの青白い綺麗なスパークも飛んでいますしプラグもやや湿った色合いをしており
また先日まで動いていたと言うオーナーさんのお話もありますのでこの2点は一先ずOK!
残るは空気の1点になるのですがまずは現状の問題点であるキックの軽さ!
これを確認する為にエンジンの圧縮圧力を測定します
エンジンってのは
空気と燃料を混ぜて圧縮(空気と燃料)

点火プラグでスパークを飛ばし着火(火)

爆発

エンジンが回る
っと大まかにこんなサイクルをとっています
ここで上記の3大要素が重要となってくる訳なんですね
上記では火と燃料は問題無し!しかし空気が問題では?と言う話になっていますが
ここで言う空気とは綺麗で質の良い空気とそれをいかにきちんと圧縮出来るかが鍵となってきます

火と燃料の重要性は言うに及ばずですが空気の重要性とは?
・エンジンは精密機械ですから塵などゴミの多い空気を吸うと機械寿命を縮めたり壊れたりします
・そのために空気のゴミを取り除くフィルターが付いていますがゴミで目詰まりするとエンジンが酸欠し燃焼爆発が起きず始動困難や不調に陥ります

それとは別に空気の圧縮
こちらはガソリンと空気の混合気に着火した際に
燃焼から爆発へとより一層シフトさせるために必要なプロセスになります
これが足りないとエンジン内部で爆発まで至らずにこれまた始動不良や不調へと繋がるのです

細かくはもっとたくさんの要素が絡み合うのですが大まかにザックリ言うとこんな感じの仕組みになります
と言う事でエンジンの圧縮圧力を専用の計器を使って測ってみましょう!
KMTODAY修理点検001 (3)

4.5キロと出ました・・・
大体この手合いの車両で10~11キロは圧縮圧力があるのが正常なので
やはり圧縮が低くエンジンが爆発までもって行く事が出来ず
始動できなかったもので間違いは無さそうです

ここでオーナーのKMさんに電話を掛けて腰上オーバーホールで済みそうではあるのですが
金額はそれ相応にかかってしまうため判断を頂きました
その結果・・・
腰上のオーバーホールのオーダーを頂きました!
ありがとうございます!誠心誠意自身のレース用車両を組む心積もりで作業に当たらさせて頂きます!!

と言う事でそれらに付随する部分をサクサクと分解していきます
まずは上記に登場したエアーフィルターですが・・・
DSCN9796.jpg
DSCN9797.jpg
DSCN9798.jpg
う~ん・・・いい色しています・・・
新品だともっと綺麗な黄色をしているんですが
この状態だと空気が取り入れづらくなり燃料と空気の混合比率が狂い
エンジン内部に煤がたまったりして再び不調に陥る可能性が出てきますので交換ですね

続きまして外装を取り外し
TODAY修理点検015
その合間にバッテリーも弱っていたのでチェック!
KMTODAY修理点検001 (12)
極端に悪くは無いですが元気なバッテリーだと12.60V以上はあります
これくらいだと充電で対処できそうなので作業の合間に充電しておきます

問題のエンジンの分解にかかります
KMTODAY修理点検001 (17)
エンジンのてっぺんちょヘッドカバー!を・・・
KMTODAY修理点検001 (22)
オープン!!
オイルはマメに換えておられたとの事でエンジン内も綺麗です!素晴らしい!

実はこの手合いの小排気量車って場合によってはレース用に匹敵するくらい過酷な状況で働かされております
少ないオイルで潤滑・冷却等たくさんの仕事をさせオイルの劣化は早く
パワーが無いのでそれこそサーキットユースとどっこいどっこいなレベルでエンジンを回さざるを得なくなります
昔にガソリンスタンドでの勤務時代にも良く見ましたが
どうにも昔のオイルは追補充でOK!とか原「チャリ」やろ~なんて方がよくよくおられましたが
ものの見事に1万キロも走らずに壊れる(と言うかこの場合は壊したですね)んですよ
当店ではオイル交換は1ℓ1800円(税別)~で交換もさせて頂いております
この1800円を渋った為に10万円以上もはたいて買ったバイクが壊れてはもったいないですよね
今回のこの修理はオイルとは無関係な部分で発生してしまいましたが
この状態を見るとこの部分を直せば今後もしっかり乗って頂けるのではないかと思えるとても良い腰下の状態でした
その証拠に・・・
KMTODAY修理点検001 (23)
見づらいですがシリンダーの内壁は非常に綺麗!
オイル交換を怠っているとシリンダ内壁も引っかき傷だらけで使用不可・・・
腰下の回転部にも以上が出たりなんかして開けてビックリ更なる出費が・・・なんて事がすごく多いんですよ!
日ごろの行いは決してオーナーさんを裏切らないと言う良い証拠ですね!!

と話を本題に戻して・・・
今回の原因であると睨んでいたシリンダヘッドのバルブ近辺ですが・・・
KMTODAY修理点検001 (28)
おぉう・・・
この丸いのの大きい方が手前にせり出し開いたときに混合気を吸い込み
圧縮爆発した後のいわゆる排気ガスを小さい丸い方が開いたときに排出します
今回はこのバルブの合い面にカーボン(煤)が挟まってしまい
圧縮空気が隙間から抜け出てしまったことにより圧縮圧力が上がらなかったことが原因のようです
KMTODAY修理点検001 (24)対になるピストンヘッドもなかなかカーボン(煤)が堆積しています

念に念を入れピストンの異常は無いと思いますが確認のためピストンを外してして見ますがこちらは綺麗です!
(写真撮り忘れました・・・)

と言うわけでここからは分解物の洗浄にかかります
洗浄前のシリンダヘッドピストンのアップ!
DSCN9778.jpg
吸気側DSCN9781.jpg
排気側DSCN9782.jpg
ピストンも程度が良かったので今回は再使用(バルブはへたりが見られたので交換)
DSCN9777.jpg
これらを当店自慢のワコーズ製のケミカルを使って洗浄していきます!
正直値段はホームセンターで売っているものよりしますが
実際の使用本数(1本あたりの洗浄効果)や作業時間(汚れの溶解時間)を考えると意外とお徳だったりします
これはここでお世話になり出してから目から鱗の落ちた本当の話です
1回使ったら本当にホームセンターの物が使う気しなくなります

とエンジンはここで溶剤に仕事をしてもらっている間に
念のために駆動系のチェックも行います
こちらはまた後日にアップいたします

KMさん!見積もりも明日には出来上がりますので
出来次第再び電話をさせて頂きますので少々お待ちください

それでは本日はここで失礼いたします
スタッフの92でした!!
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