MTさん D-トラッカー点検報告!&MGさん VT250F点検報告!
2017/01/22 Sun. 22:11 [お預かり車両点検修理!!]
こんばんは
あ!今年初めての投稿ですね。。。(;^ω^)
明けましたねおめでとう御座います!
本年もこんな感じですが、よろしくお願いします。
本日のご紹介は・・点検報告2件です。
まずはMTさんのDトラッカーの点検から。
昨年末お預かりしていて、大変お待たせしてます。
ご依頼の点検以外に修理もあります。
それはエンジン始動中に起こった案件でした。
ある日エンジンを始動しようとセルスタートしてたところ、急に反応が無くなり、うんともすんとも言わなくなったそうです。
まずは、そこを中心に見て行く事にしました。
まずは、バッテリー
常時電圧が12.39Vと少し元気が有りません。
充電が必要ですね。
しかし、セルモーターを回すパワーはまだあるはずなんですが、スタートしてみても反応が有りません。
音的に何もならないので、マグネットスタートリレーの故障か、セルスイッチの接触不良、配線の断線が疑われます。
順に診ていきましょう。
マグネットスタートリレーの故障なら、短絡させるだけで、セルは回るはず・・・
結果は合格無事にエンジンは始動します。
それでは、リレーまで電気が来ているかをチェック・・・
電気が来ていません。
続いて、その電気を流すスイッチがハンドルにあるスタータースイッチです。
右下の始動の際に押すスイッチですね。
こちらの+側、リレー側の点検。
プラス側はOK、ですが、リレー側は電気が来ません。
すなわちこのスイッチが原因ですw
右スイッチを分解してセルスイッチを取り出します。
黄色と赤色のスイッチ接点が結構汚れていましたので、磨きと接点復活剤を使い、導通確認!
結果・・・・OK
戻して、始動確認したところ、無事にエンジンスタートしました。
この部品は始動の際に必ず使うスイッチなんで、消耗したり汚れたりしやすいんですよね~
また当分はこれで大丈夫っす。
引き続いて、点検作業を進めます。
エンジンが始動したので、バッテリーの充電電圧を測定
ちゃんと充電はしてくれているようです。
バッテリーは充電器にて充電し、納車いたします。
保安装置(ヘッドライトやウインカー等)はすべて作動確認済み。
続いて、足回りです。
フロントはフォークからオイル漏れもなく、作動も悪くは有りません。
しかし、ややヘタリが目立ってきたかな~
ここらへんで一度OHするのもありなんですが、点検では良しですね。
ホイールベアリング等も前後みましたが異常なし。
タイヤは溝もしっかり残っていて、製造年もまだ大丈夫です。
しかし、空気圧が低すぎます・・・
約半分くらいまで下がってますので、空気圧を張っておきます。
ややタイヤが硬くなってきてるので、少しだけ低めにセット。
メーカー指定は2キロほどですね。
リアも同様に減っていたので、調整しておきました。
リア足回りは、スイングアームピボットとクッションです。
こちらもガタ無、オイル漏れなし。でも若干滲んでる?拭いてから再度確認しましたが・・・異常なしですね・・・微妙に不安ですが大丈夫かな・・
しかし、フロント同様にヘタリは有りですね。
フロント、リアのクッションはOHを検討する時期かもですね(;^ω^)
ブレーキ
フロントは問題なし。リアはややペダルが深いかな~
フルードが汚れてきているので、交換とエア抜きが必要ですね。
パッドはまだ交換時期ではないですね!
フロント2mmリア2.1mm
ドライブチェーンは調整と給油が必要です。
でも、許容範囲ですけどねw
続いて、エンジン周辺
点火プラグ
まだ消耗も少なく良好ですね。
エアクリーナーもまだ綺麗な状態でした。
ただ、前回の作業で冷却水の交換をしたのですが、リザーブタンクが空っぽ??
ラジエターキャップを外して確認したら、ラジエターにはちゃんと入ってます。
もしかしたら、前回交換の際にエア抜きが不十分だったのかな?
漏れてる様子は有りませんので、タンクに補充し様子を見てもらうことにします。
エンジンオイル
ゲージで確認したところ、少し多いのかな(;^ω^)
去年末に交換したばかりとの事で、今回はパスです。
オイル漏れ等は確認してません。次回オイル交換をお願いします。
これにて、D-トラッカーは終わりです。
以下の内容の修理が必要です。
・スタータースイッチ掃除・・・施工済み
・バッテリー充電・・・必須
・ブレーキフルード交換エア抜き・・・必須
・タイヤ空気圧調整・・・施工済み
・Dチェーン調整給油・・・必須
・クーラント補水、様子見・・・必須
以上です。
MTさん、またご連絡します。
そして、もう一台はMGさんのVT250F
こちらの車両も随分と古い部類になりましたね(;^ω^)
もう立派な旧車です。
しかし、驚きなのは綺麗に維持されているところです。
ごくたまにしか見る機会が無いですが、いつもピカピカです。
素晴らしい!
さて、こちらの車両も点検修理なので、ご報告です。
前回は結構前で、4年半ほど前です。
ではいつも通りバッテリーから
常時電圧
12.32Vと低めですね。充電が必要です。
このバイクのバッテリーは液補充が必要なタイプです。
バッテリー液の状態を確認
しっかりアッパーレベルでそろってました。
充電だけで大丈夫ですね。
充電電圧
しっかり充電してくれているようです。
バッテリーは使ってなんぼだと思ってください。
MFバッテリーとの違いは、定期的にバッテリー液の確認と補充です。
それが寿命を延ばすカギになりますので、気を付けて!
保安装置も正常に作動。
続いて足回り
フロントサスは結構柔らかくなってきてます。
そろそろ一度OHが必要な時期だと思います。
部品の調達が出来そうなら、今回どうでしょうか?
錆びや、オイル漏れ等は有りませんのでそのまま使用も可能ですがね(;^ω^)
リアサスペンション
押すと「ジュゴ!ジュゴ!」と音が出ており減衰もかなり弱ってますね・・・
理想は交換ですが、どうしましょうか~
フロントをもし作業するなら何か手を打たないと、リアが顕著に悪く感じるかもですね~
こちらもオイル漏れ等は確認されてません。
ステアリング関係はOK
ただ、フロントブレーキの効きが弱いですね。
元々インボードブレーキと言われる特殊なブレーキシステムですが、レバーのタッチがフワフワしているし、握りこんでもしっかり止まる感じがしません。
もう少し聞いてくれた方が安心ですね。
こちらもOH予定で、部品を調べてみます。
インボード・ベンチレーテッドディスクブレーキは、ホイールに対しディスクの固定がフローティングになっており、ディスクは分厚くベンチレーテッドディスクです。キャリパーは内側からアクセスしていて、強制空冷できると当時ホンダで開発されたブレーキです。→http://www.honda.co.jp/factbook/motor/VT250/19820500/007.html
ディスクは鋳鉄なのかな?
残念なのがこのシステム・・・部品が重いんですよね(;^ω^)
キャリパーはこんな感じ
ピストン周辺はきれいに保たれてますが、やはり、ブレーキレバー入力に対し、ピストンの作動が鈍いんですよね。。
結構汚れが内部に蓄積してるように感じます。
部品が有ればいいのですが~
パッドはまだ十分使えます。
リアブレーキ
しっかりグリスも残っており、問題は有りません。
ブレーキシューも文句なし。
軽くエアブローしておきました。
タイヤ
フロント
リア
前後共に溝はしっかりあるのですが、製造年が・・・
2007年製造ですね。側面には無数に小さいクラックが入り始めています。
今年は2017年なので10年経つ事になるので、交換が必要です。
ゴムの質が悪くなっていますので、グリップ不足、突然のパンク、トレッド剥離が想像できます。
足回りはそれ以外は文句なしです!
エンジン周辺
点火プラグ
エンジンの調子もそれほど悪くありません。焼けも良好です。
交換は必要ありません。
エアクリーナー
少し古びてきましたが、まだ目詰まりも有りませんし、壊れたりもしていません。
大丈夫ですね。
冷却水
たしか前回交換したものですが、走行距離が伸びていないのか、クーラントも傷んではいません。
ただ、リザーブタンク内が少し減って来てますので、補充だけしておきました。
クーラントは熱を入れる回数で痛みますので、良く乗るようになったらまた交換ですね。
エンジンオイル
色も量も適正ですが、永らく変えていないそうなので、ご依頼通りエレメントと一緒に交換です。
以上で点検は終わり!
以下の内容が修理必要ですね。
・バッテリー充電・・・必須
・フロントブレーキOH・・・必須
・フロントフォークOH・・・お勧め
・リアサス交換・・・お勧めですが、部品の有り無しで無理かも(;^ω^)
・前後タイヤ交換・・・必須
・Dチェーン給油・・・施工済み
・クーラント補充・・・施工済み
またどうするか見積もりを精査してご連絡します!
報告終わり
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