お客様にお知らせ!&NZさん T-MAX車検前点検報告!&FGさん R1-Zエンジン故障修理考察!
2014/09/08 Mon. 23:35 [お預かり車両点検修理!!]
こんばんは
お客さんにお知らせです。
今月は定休日を移動させていただきます。
今週来週と木曜日の定休日を通常営業日とし、その代り金曜日を定休日へ振り替えさせていただきます。
と言いますのも、来る9月21日に開催される69ON!ミニバイクレースへ参加するために金曜日は堺カートランドへ練習へ行く為なのです。
当然9月21日日曜日ですがイベント参加の為お休みとさせて頂きます。
一旦レース活動を控えていた私ですが、やはりバイクレースがしたくてこの業界へ入った私ですので、辞められないのです・・・
チームの活気も無くなってるし、何より私に活気がありませんでしたからねw
2時間耐久の方ではカズキ&タカ(高校生コンビ)がNSF100を駆り優勝を目指します。
私もフルOPENクラスのスプリントへS80にて参戦予定です!
今回のレースでは当店も協賛させて頂いている事もありますし、是非とも目立って行きたいところです。
大変私事なのですが、ご理解のほどよろしくお願いいたしますm(__)m
どうぞミニバイクレースが気になってるそこのあなた!見に来てくださいねww
一先ずお知らせでした。
さて本題
先ずは、お待たせしているNZさんのT-MAXの車検前点検結果の報告です。
では、いつも通りバッテリーのチェックからです。
常時電圧(エンジンOFF時のバッテリー電圧)
12.29Vです。通常元気なバッテリーは12.5V以上あるものですが、少しお疲れのようですね。
満充電しておきます。
充電電圧のチェック
この値はピーク値で13.75vもう少し上がってくれても良いですね。
少し気になりましたので、ヘッドライトを確認
LOW/HI共に電球が変わっていました。
恐らくですが、充電電圧が上がらないのはこの電球の消費量が大きいからではないでしょうか。
アイドリング付近での電圧はここまで下がってしまっていますからね・・
12.11V
通常だとアイドリングで13V付近までは上がりますから・・・
常時点灯式なので、バッテリーの管理はしびやにした方が良いですね。
車検では光度が足りないかもしれませんが、一度このままトライしてみます。
灯火類のチェック
ヘッドライト、ウインカーテール等をチェックしました。
先ず、ウインカーの色が少しオレンジが薄い様に思えます。
ま、車検では指摘されないと思うレベルなので、このままにしておきます。
あと、バッテリーが弱いせいだと思いますが、ホーンがエンジン回転数を上げないと鳴りません。
バッテリー充電後再テストしてみます。
問題なのはテールランプです。
点灯しているので問題ないように見えますが、実はこれは、ブレーキランプが付きっぱなしになっています。
現にブレーキを前後どちらを試しても光りません。
既に光っているからですね^^;
あと、ナンバーを照らすライセンス灯が光っていません。
このままでは車検で落とされますので、ブレーキ灯、ライセンス灯共に原因を調べました。
まずはブレーキですが、後ろブレーキのスイッチが壊れていました。
ハーネスを外すとテールランプ点灯の状態へ戻ります。
当然ブレーキは握っていませんので、フロントブレーキを握ってみるとちゃんと点灯していましたからねw
丸でか囲んだスイッチが誤作動し点灯しっぱなしにさせているようです。
スイッチ交換で対応します。
ライセンス灯は分解してすぐに答えが分かります。
線が切れていましたからね・・・・
違うバッテリーでテストしたらちゃんと点灯しました。
配線の修理をし元に戻しておきました。
これで問題無ww
続きまして、足回りです。
先ずはフロントから。
フロントタイヤが交換時期を迎えています・・
今のうちに交換しておくことをお勧めします。
他には・・
ホイルベアリング、ステムベアリング、フォークの状態いずれも問題ありません。
クッション性能は、車高を落としているので、良くはありませんがオイル漏れにじみ等は特にありませんでした。
しかし、ブレーキは若干ですが、引き摺っていました。
ピストンの作動は悪いですね。。。ピストンにも埃や錆が目立ちます。
前回のパッド交換の際に洗浄してないんじゃないでしょうか・・・
反対側も調べて置きます。
油圧をかけて押し出してみますが、片方が全然出てこようとしません。。。
パッドはしっかりまだありますので交換は必要ありませんが、キャリパーはOHが必要だと判断します。
普段あまり動かしていないのかな・・・
フロント用のマスターシリンダー
ブレーキフルードはそれほど傷んではいませんでしたが、色が変色してきていますね。
抜き替えてエア抜きしておきます。
リヤブレーキ
こちらも同様な感じですね・・・
構造上スマートな動きは元々しませんが、こちらも作動が悪すぎます。
フロントほど引き摺り感はありませんが、近いうちに同じような状態へ変わると思います。
当然フロント同様にOHする事をお勧めします。
リヤブレーキマスター
こちらもフロント同様でマスターもOH、フルードは抜き替えとエア抜きがお勧め。
リヤの足回りは、リヤサスのヘタリ感無、エンジンマウントのガタツキ、スイングユニットのガタツキ無でした。
タイヤもまだまだ大丈夫ですね。
いよいよエンジン周辺です。
このエンジンは、以前ケース破損によりオイル漏れが有り、他店で修理されているとの事です。
金額を聞いたところ、正味の修理だけのようです。
消耗品はそのままなのかな?
エアクリーナー
場所は、フロントカバーの中です・・・
虫の死骸やほこりが堆積していましたが、交換まではしなくていいレベルかなw
エアブローし掃除しておきました。
いよいよ駆動系
場所は右側中央ですね。ほかのビックスクーターとは勝手が違います・・・
冷却用フィルターはやはり汚れが蓄積してます。
掃除しておきますね。
カバーを開けます。
普通のスクーターとはやはり配置も向きも違いますw
右側にあるのがドライブプーリー
星野製作所?だったかなのハイスピードプーリーが取りついていました。
プーリー、ウェイトローラー共に綺麗な状態です。
やはり、エンジン修理の際に綺麗にして貰ってるようです。
消耗もまだ大丈夫のようです。
ドライブベルトとドリブン側プーリー
交換依頼があったベルトですが、大丈夫のように見えます。
修理の際に交換してもらってるのではないでしょうか?
プーリーの作動も問題はありません。
一度報告の際にどうするのか聞きますね
点火プラグ
こちらも問題無!
焼けも良い焼けですねww
冷却水(クーラント)
リザーブタンクの方が少し減ってますので、補充しておきます。
まだまだ大丈夫。
漏れもありませんでした。
エンジンオイルも当然漏れやにじみは無いようです。
以上が点検により分かった事です。
ついで作業を頼まれていたので、一緒に報告しておきます。
燃料計の異常です。
タンクが空になっても表示が・・・・
この様な状態なのだとか・・・
早速燃料レベルスイッチの故障を疑い、点検してみました。
前回のエンジン修理からこのような状態になったとの事です。
この車両の場合、インジェクションなので、ポンプにレベルゲージが付いているんですよね。
写真の左人差し指が指しているのがレベルゲージのフロートに成ります。
ポンプを持ち上げて、上下させてみますが、やはり、燃料計は同じ状態を示していました。
最初はポンプユニットの向きに原因があるのでは?と思っていたのですが、間違ってないですね・・・・
結局は、ポンプのこのユニットが原因ではないかと疑っています。
念のため、見積には加えておきますね。
結果より、以下の内容で見積していきます。
・ブレーキ前後OH(あえて必須)
・後ろブレーキスイッチの交換(必須)
・フロントタイヤ交換(必須)車検ですので・・
・バッテリー充電(施行済み)
・テール類の配線修理(施行済み)
・エアクリーナーエレメント掃除(施行済み)
・クーラント補充(サービス)
・燃料ポンプ交換(推奨)
以上です。
ただ今見積中です。またわかり次第ご連絡しますね!
続きまして、こちらもお待たせしてしまっているFGさんのR1-Zの進捗です。
作業台が空くのを待ってもらってたんですが、ようやく目途が立ちましたので、早速固定し作業に入っています。
以前電話にてご相談いただいていたんです。
エンジンから異音が酷く聞こえると・・・・
その時のアドバイスで、乗るのは危険ですよ!的な事は言ったのですが・・・
やっちゃたようです・・・・・・
そう。エンジン焼き付きです。
キックスタータがまったく降りる気配がありません(・_・;)
早速分解していきます。
マフラーを外してみると、右側のシリンダーのマフラーから何やら沢山欠片の様なものが・・・

どうやら、右側のピストンが破損しているようです。
本来ピストンのスカートが見えなくてはいけませんが、コンロッドのスモールエンドが見えていますな・・・
クランクの状況が気になるところですが、今はまだここまで・・・
時間を見て腰上より分解し、クランクの所存を確認してから、エンジンを下す予定です(・_・;)
大変な事になってなければ良いのですがね・・・
またすすみ次第アップしますね!
終わり
お客さんにお知らせです。
今月は定休日を移動させていただきます。
今週来週と木曜日の定休日を通常営業日とし、その代り金曜日を定休日へ振り替えさせていただきます。
と言いますのも、来る9月21日に開催される69ON!ミニバイクレースへ参加するために金曜日は堺カートランドへ練習へ行く為なのです。
当然9月21日日曜日ですがイベント参加の為お休みとさせて頂きます。
一旦レース活動を控えていた私ですが、やはりバイクレースがしたくてこの業界へ入った私ですので、辞められないのです・・・
チームの活気も無くなってるし、何より私に活気がありませんでしたからねw
2時間耐久の方ではカズキ&タカ(高校生コンビ)がNSF100を駆り優勝を目指します。
私もフルOPENクラスのスプリントへS80にて参戦予定です!
今回のレースでは当店も協賛させて頂いている事もありますし、是非とも目立って行きたいところです。
大変私事なのですが、ご理解のほどよろしくお願いいたしますm(__)m
どうぞミニバイクレースが気になってるそこのあなた!見に来てくださいねww
一先ずお知らせでした。
さて本題
先ずは、お待たせしているNZさんのT-MAXの車検前点検結果の報告です。

では、いつも通りバッテリーのチェックからです。
常時電圧(エンジンOFF時のバッテリー電圧)

12.29Vです。通常元気なバッテリーは12.5V以上あるものですが、少しお疲れのようですね。
満充電しておきます。
充電電圧のチェック

この値はピーク値で13.75vもう少し上がってくれても良いですね。
少し気になりましたので、ヘッドライトを確認

LOW/HI共に電球が変わっていました。
恐らくですが、充電電圧が上がらないのはこの電球の消費量が大きいからではないでしょうか。
アイドリング付近での電圧はここまで下がってしまっていますからね・・

12.11V
通常だとアイドリングで13V付近までは上がりますから・・・
常時点灯式なので、バッテリーの管理はしびやにした方が良いですね。
車検では光度が足りないかもしれませんが、一度このままトライしてみます。
灯火類のチェック
ヘッドライト、ウインカーテール等をチェックしました。
先ず、ウインカーの色が少しオレンジが薄い様に思えます。
ま、車検では指摘されないと思うレベルなので、このままにしておきます。
あと、バッテリーが弱いせいだと思いますが、ホーンがエンジン回転数を上げないと鳴りません。
バッテリー充電後再テストしてみます。
問題なのはテールランプです。

点灯しているので問題ないように見えますが、実はこれは、ブレーキランプが付きっぱなしになっています。
現にブレーキを前後どちらを試しても光りません。
既に光っているからですね^^;
あと、ナンバーを照らすライセンス灯が光っていません。

このままでは車検で落とされますので、ブレーキ灯、ライセンス灯共に原因を調べました。
まずはブレーキですが、後ろブレーキのスイッチが壊れていました。


ハーネスを外すとテールランプ点灯の状態へ戻ります。
当然ブレーキは握っていませんので、フロントブレーキを握ってみるとちゃんと点灯していましたからねw
丸でか囲んだスイッチが誤作動し点灯しっぱなしにさせているようです。
スイッチ交換で対応します。
ライセンス灯は分解してすぐに答えが分かります。


線が切れていましたからね・・・・
違うバッテリーでテストしたらちゃんと点灯しました。

配線の修理をし元に戻しておきました。

これで問題無ww
続きまして、足回りです。
先ずはフロントから。
フロントタイヤが交換時期を迎えています・・
今のうちに交換しておくことをお勧めします。
他には・・
ホイルベアリング、ステムベアリング、フォークの状態いずれも問題ありません。
クッション性能は、車高を落としているので、良くはありませんがオイル漏れにじみ等は特にありませんでした。
しかし、ブレーキは若干ですが、引き摺っていました。





ピストンの作動は悪いですね。。。ピストンにも埃や錆が目立ちます。
前回のパッド交換の際に洗浄してないんじゃないでしょうか・・・
反対側も調べて置きます。



油圧をかけて押し出してみますが、片方が全然出てこようとしません。。。
パッドはしっかりまだありますので交換は必要ありませんが、キャリパーはOHが必要だと判断します。
普段あまり動かしていないのかな・・・
フロント用のマスターシリンダー

ブレーキフルードはそれほど傷んではいませんでしたが、色が変色してきていますね。
抜き替えてエア抜きしておきます。
リヤブレーキ



こちらも同様な感じですね・・・
構造上スマートな動きは元々しませんが、こちらも作動が悪すぎます。
フロントほど引き摺り感はありませんが、近いうちに同じような状態へ変わると思います。
当然フロント同様にOHする事をお勧めします。
リヤブレーキマスター

こちらもフロント同様でマスターもOH、フルードは抜き替えとエア抜きがお勧め。
リヤの足回りは、リヤサスのヘタリ感無、エンジンマウントのガタツキ、スイングユニットのガタツキ無でした。
タイヤもまだまだ大丈夫ですね。
いよいよエンジン周辺です。
このエンジンは、以前ケース破損によりオイル漏れが有り、他店で修理されているとの事です。
金額を聞いたところ、正味の修理だけのようです。
消耗品はそのままなのかな?
エアクリーナー
場所は、フロントカバーの中です・・・




虫の死骸やほこりが堆積していましたが、交換まではしなくていいレベルかなw
エアブローし掃除しておきました。
いよいよ駆動系
場所は右側中央ですね。ほかのビックスクーターとは勝手が違います・・・


冷却用フィルターはやはり汚れが蓄積してます。
掃除しておきますね。
カバーを開けます。

普通のスクーターとはやはり配置も向きも違いますw


右側にあるのがドライブプーリー
星野製作所?だったかなのハイスピードプーリーが取りついていました。



プーリー、ウェイトローラー共に綺麗な状態です。
やはり、エンジン修理の際に綺麗にして貰ってるようです。
消耗もまだ大丈夫のようです。
ドライブベルトとドリブン側プーリー


交換依頼があったベルトですが、大丈夫のように見えます。
修理の際に交換してもらってるのではないでしょうか?
プーリーの作動も問題はありません。
一度報告の際にどうするのか聞きますね
点火プラグ

こちらも問題無!
焼けも良い焼けですねww
冷却水(クーラント)


リザーブタンクの方が少し減ってますので、補充しておきます。
まだまだ大丈夫。
漏れもありませんでした。
エンジンオイルも当然漏れやにじみは無いようです。
以上が点検により分かった事です。
ついで作業を頼まれていたので、一緒に報告しておきます。
燃料計の異常です。
タンクが空になっても表示が・・・・

この様な状態なのだとか・・・
早速燃料レベルスイッチの故障を疑い、点検してみました。


前回のエンジン修理からこのような状態になったとの事です。
この車両の場合、インジェクションなので、ポンプにレベルゲージが付いているんですよね。
写真の左人差し指が指しているのがレベルゲージのフロートに成ります。
ポンプを持ち上げて、上下させてみますが、やはり、燃料計は同じ状態を示していました。
最初はポンプユニットの向きに原因があるのでは?と思っていたのですが、間違ってないですね・・・・
結局は、ポンプのこのユニットが原因ではないかと疑っています。
念のため、見積には加えておきますね。
結果より、以下の内容で見積していきます。
・ブレーキ前後OH(あえて必須)
・後ろブレーキスイッチの交換(必須)
・フロントタイヤ交換(必須)車検ですので・・
・バッテリー充電(施行済み)
・テール類の配線修理(施行済み)
・エアクリーナーエレメント掃除(施行済み)
・クーラント補充(サービス)
・燃料ポンプ交換(推奨)
以上です。
ただ今見積中です。またわかり次第ご連絡しますね!
続きまして、こちらもお待たせしてしまっているFGさんのR1-Zの進捗です。
作業台が空くのを待ってもらってたんですが、ようやく目途が立ちましたので、早速固定し作業に入っています。

以前電話にてご相談いただいていたんです。
エンジンから異音が酷く聞こえると・・・・
その時のアドバイスで、乗るのは危険ですよ!的な事は言ったのですが・・・
やっちゃたようです・・・・・・
そう。エンジン焼き付きです。
キックスタータがまったく降りる気配がありません(・_・;)
早速分解していきます。
マフラーを外してみると、右側のシリンダーのマフラーから何やら沢山欠片の様なものが・・・


どうやら、右側のピストンが破損しているようです。


本来ピストンのスカートが見えなくてはいけませんが、コンロッドのスモールエンドが見えていますな・・・
クランクの状況が気になるところですが、今はまだここまで・・・
時間を見て腰上より分解し、クランクの所存を確認してから、エンジンを下す予定です(・_・;)
大変な事になってなければ良いのですがね・・・
またすすみ次第アップしますね!
終わり
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