ご無沙汰しております(-_-;) SNさん CBR600F4i車検前点検!
2014/03/02 Sun. 17:26 [お預かり車両点検修理!!]
こんにちは
ブログの更新が1カ月ほど遠のいていましたね((+_+))
と言いますのも・・・
去年年末から今年の初めは(2月末付近から)忙しくなるだろうと勝手に思い込んでいたわけですが、やはり勝手だったようですw
年明け早々より、沢山の修理のご依頼があり、ただ今大変な状況です。
それもあって、ブログを書く暇がありませんでした。
預けた車両がどうなっているのか気になる方には大変申し訳ないんですが、フェイスブックの方でちょこちょこ上げてますのでそちらを見て頂けると少しは安心して頂けるかと思います。
申し訳ないですが、4月が明けるまで更新がままならないと思いますので、宜しくお願い致します。
さてさて、今回の記事は、どうしても分かりにくい部品があり説明ではやりにくいので、簡単にですが、報告しておきます。
お客さんはSNさんで、バイクは逆車CBR600F4iです。
今回は車検での点検依頼です。
では早速ですが、簡単に報告していきます。

走行距離は、2万キロ弱です。
最近エンジンから異音の様なものが聞こえるとの事です。
エンジン始動した直後に暖気が済むまでの間に小さく「カタカタ音」が聞こえる・・・
実際エンジンを始動して耳を澄ませて聞いてみました。
走行距離が2万キロ程ですので、色々な音が聞こえるのですが、特に気になる音は無い様に感じます。
しかし、スロットルを軽くスナップすると一瞬「ジャラジャラ!」と金属音が聞こえます。
この音は明らかにカムチェーンのこすれる音なんですが、ホンダにしては珍しく目立つ音ですね。
鳴っている場所はシリンダーヘッド右端の上面からです。

このバイクはサイドカムチェーンになるので、ちょうどカムチェーンが回っている付近です。
スロットルを軽くスナップした時と、エンジン回転数を2500回転付近に維持すると「ジャラジャラ」鳴き出します。
少しかん高く聞こえるの気になりますね。ガイドスライダーが消耗しきっているのかもしれないので、後にヘッドカバーを開けて確認することにしました。
この作業は、点検外の仕事になるし、ヘッドカバーのガスケット交換が必要になる為、余計な費用が掛かるので迷いましたが、致命傷に成りかねないので独断で行いました。
結果は後で報告しますね。
では、まず普通に点検していった内容を簡単に報告していきます。
足回りについて
フォークやリヤサスなどのサスペンションは、走行距離から来るヘタリ感はややありますが、ホイール、ステアリング、スイングアーム各軸受けのベアリングのガタなども無くまだまだ大丈夫のようです。


ブレーキは、昨年少し作業させて頂いた事もあり、大丈夫と判断できます。
フロントブレーキキャリパ
L側

少々ダスト汚れが目立ちましたので、軽くクリーニング
R側


リヤブレーキキャリパ

パッドの残量もまだ大丈夫ですね。キャリパーのピストンの動きも良かったですよw
フルードは1年~2年に一度は交換したほうが良いので、車検では交換をお勧めしています。
キャリパーの状態を維持するためにもこの作業は必要ですね。
タイヤの残量もまだ大丈夫です。
駆動系(Dチェーン等)

今回は消耗している感じはありませんが、SNさんの希望で持ち込みパーツによるスプロケット、チェーンの交換予定です。
続きまして、バッテリーのチェック
常時電圧(IGスイッチOFF時の値)

12.17V
こちらは、少し元気がありません。
今回は充電をちゃんとやっておきます。
普段あまり乗っていないのかな?
昨年HIDの調子が悪くなってしまったとの事です。
乗っていないのであれば、また納車時にアドバイスしたいと思います。
充電電圧(ピーク時の値)

14.48V
規定値内で安定していました。レギュレーター&ステーターコイルも正常のようです。
保安機器もちゃんと全て作動していました。
いよいよエンジン周辺に作業を移していきます。
まずは、タンクとアンダーカウルを外してエアクリーナーボックスの点検
ガソリンタンクは、ヘッドカバーを外す予定ですので、燃料を抜きフューエルホースのバンジョウボルトを緩めなければいけません。FI独特の作業に成ります。


先ずは、エアクリーナーエレメントの確認です。


表面的にちらほら埃が乗っているだけで、エアブローしてやれば全然大丈夫のようです。
ボックスも含めてエアーとクリーナーを使って綺麗にしておきますね!
続いて、やっとこさプラグの点検


#2~3が煤けています。消耗もそこそこありますね。
このプラグは純正指定になっているイリジウムプラグです。どれくらい前に交換した履歴も聞いていないのですが、煤けているのは自己清浄能力が落ちてきているか、始動後の暖気不十分などが考えれます。
この際に交換しておいては如何でしょうか?
イリジウムの場合、特に純正タイプは交換いらずなんて触れ込みがありますが、そんな事はありません。
少しづつですが消耗もしていきますので、交換は必要だと私は思います。
冷却水(LLC)
ラジエターキャップから見ておきます。



色も少し悪くなりかけてはいますが、交換までは必要ないでしょう。
今年1シーズン使用してからの交換でも問題はありません。
クーラントは、年間5000キロ以上乗る場合は4年に1度くらいのペースで交換が理想です。
ついでに交換の場合はご依頼くだされば、交換しておきます。
アンダーカウルが装着されているバイクは、大体2千円ほど工賃が変わってきますので、今回やる方がお得です。
さてさて、いよいよエンジンヘッドカバー内部の点検に移ります。
「ジャラジャラ」音の原因は何なのか・・・
ヘッドカバーを外してチェーン周辺を見てみました。


CBRのヘッドカバー内部はこんな感じになっています。
大きなカムホルダーで、覆われていてよく見えませんね(+_+)
黄色の丸で囲んでいるガイドが今回の指摘場所になるのですが、見た目は問題ない様に見えてます。
実際に外してみました。

茶色の樹脂パーツが消耗していくチェーンに接触する部分なんですが、土台になるスチールのプレートの上でガタガタ赤矢印方向に動きます。
恐らくこのガイドがチェーンの振動を拾って音を出しているのではないかと私は思います。
この下にはカムチェーンにテンションをかけているテンショナーが装着されているのですが、一度このテンショナーと一緒に交換しておきたいところです。
恐らく嫌な音は消えてくれるはずなんですが、如何でしょうか?
テンショナーもテンションスプリングの緩みや、作動不良などをたまに起こしますので、こんな機会だからこそ交換で良いと思います。
最後にエンジンオイル
交換はまだ先の様なんですが、色目は如何かな?

特に汚くは無さそうですね。
しかし、抜いてみるとそこそこ黒っぽくなっているとは思います。
これに関しては仕方が無い事です。
交換時期にちゃんと交換をしておいてくださいね。
車体全体を見させていただきましたが、オイル漏れや、水漏れもありません。
エンジンもしっかりしているようですし、先に指摘しているヘッドカバー内部のガイド類の交換で大丈夫です。

以上簡単ですが、報告です!
またご連絡お待ちしております。
ブログの更新が1カ月ほど遠のいていましたね((+_+))
と言いますのも・・・
去年年末から今年の初めは(2月末付近から)忙しくなるだろうと勝手に思い込んでいたわけですが、やはり勝手だったようですw
年明け早々より、沢山の修理のご依頼があり、ただ今大変な状況です。
それもあって、ブログを書く暇がありませんでした。
預けた車両がどうなっているのか気になる方には大変申し訳ないんですが、フェイスブックの方でちょこちょこ上げてますのでそちらを見て頂けると少しは安心して頂けるかと思います。
申し訳ないですが、4月が明けるまで更新がままならないと思いますので、宜しくお願い致します。
さてさて、今回の記事は、どうしても分かりにくい部品があり説明ではやりにくいので、簡単にですが、報告しておきます。
お客さんはSNさんで、バイクは逆車CBR600F4iです。
今回は車検での点検依頼です。
では早速ですが、簡単に報告していきます。

走行距離は、2万キロ弱です。
最近エンジンから異音の様なものが聞こえるとの事です。
エンジン始動した直後に暖気が済むまでの間に小さく「カタカタ音」が聞こえる・・・
実際エンジンを始動して耳を澄ませて聞いてみました。
走行距離が2万キロ程ですので、色々な音が聞こえるのですが、特に気になる音は無い様に感じます。
しかし、スロットルを軽くスナップすると一瞬「ジャラジャラ!」と金属音が聞こえます。
この音は明らかにカムチェーンのこすれる音なんですが、ホンダにしては珍しく目立つ音ですね。
鳴っている場所はシリンダーヘッド右端の上面からです。

このバイクはサイドカムチェーンになるので、ちょうどカムチェーンが回っている付近です。
スロットルを軽くスナップした時と、エンジン回転数を2500回転付近に維持すると「ジャラジャラ」鳴き出します。
少しかん高く聞こえるの気になりますね。ガイドスライダーが消耗しきっているのかもしれないので、後にヘッドカバーを開けて確認することにしました。
この作業は、点検外の仕事になるし、ヘッドカバーのガスケット交換が必要になる為、余計な費用が掛かるので迷いましたが、致命傷に成りかねないので独断で行いました。
結果は後で報告しますね。
では、まず普通に点検していった内容を簡単に報告していきます。
足回りについて
フォークやリヤサスなどのサスペンションは、走行距離から来るヘタリ感はややありますが、ホイール、ステアリング、スイングアーム各軸受けのベアリングのガタなども無くまだまだ大丈夫のようです。


ブレーキは、昨年少し作業させて頂いた事もあり、大丈夫と判断できます。
フロントブレーキキャリパ
L側

少々ダスト汚れが目立ちましたので、軽くクリーニング
R側


リヤブレーキキャリパ

パッドの残量もまだ大丈夫ですね。キャリパーのピストンの動きも良かったですよw
フルードは1年~2年に一度は交換したほうが良いので、車検では交換をお勧めしています。
キャリパーの状態を維持するためにもこの作業は必要ですね。
タイヤの残量もまだ大丈夫です。
駆動系(Dチェーン等)

今回は消耗している感じはありませんが、SNさんの希望で持ち込みパーツによるスプロケット、チェーンの交換予定です。
続きまして、バッテリーのチェック
常時電圧(IGスイッチOFF時の値)

12.17V
こちらは、少し元気がありません。
今回は充電をちゃんとやっておきます。
普段あまり乗っていないのかな?
昨年HIDの調子が悪くなってしまったとの事です。
乗っていないのであれば、また納車時にアドバイスしたいと思います。
充電電圧(ピーク時の値)

14.48V
規定値内で安定していました。レギュレーター&ステーターコイルも正常のようです。
保安機器もちゃんと全て作動していました。
いよいよエンジン周辺に作業を移していきます。
まずは、タンクとアンダーカウルを外してエアクリーナーボックスの点検
ガソリンタンクは、ヘッドカバーを外す予定ですので、燃料を抜きフューエルホースのバンジョウボルトを緩めなければいけません。FI独特の作業に成ります。


先ずは、エアクリーナーエレメントの確認です。


表面的にちらほら埃が乗っているだけで、エアブローしてやれば全然大丈夫のようです。
ボックスも含めてエアーとクリーナーを使って綺麗にしておきますね!
続いて、やっとこさプラグの点検


#2~3が煤けています。消耗もそこそこありますね。
このプラグは純正指定になっているイリジウムプラグです。どれくらい前に交換した履歴も聞いていないのですが、煤けているのは自己清浄能力が落ちてきているか、始動後の暖気不十分などが考えれます。
この際に交換しておいては如何でしょうか?
イリジウムの場合、特に純正タイプは交換いらずなんて触れ込みがありますが、そんな事はありません。
少しづつですが消耗もしていきますので、交換は必要だと私は思います。
冷却水(LLC)
ラジエターキャップから見ておきます。



色も少し悪くなりかけてはいますが、交換までは必要ないでしょう。
今年1シーズン使用してからの交換でも問題はありません。
クーラントは、年間5000キロ以上乗る場合は4年に1度くらいのペースで交換が理想です。
ついでに交換の場合はご依頼くだされば、交換しておきます。
アンダーカウルが装着されているバイクは、大体2千円ほど工賃が変わってきますので、今回やる方がお得です。
さてさて、いよいよエンジンヘッドカバー内部の点検に移ります。
「ジャラジャラ」音の原因は何なのか・・・
ヘッドカバーを外してチェーン周辺を見てみました。


CBRのヘッドカバー内部はこんな感じになっています。
大きなカムホルダーで、覆われていてよく見えませんね(+_+)
黄色の丸で囲んでいるガイドが今回の指摘場所になるのですが、見た目は問題ない様に見えてます。
実際に外してみました。


恐らくこのガイドがチェーンの振動を拾って音を出しているのではないかと私は思います。
この下にはカムチェーンにテンションをかけているテンショナーが装着されているのですが、一度このテンショナーと一緒に交換しておきたいところです。
恐らく嫌な音は消えてくれるはずなんですが、如何でしょうか?
テンショナーもテンションスプリングの緩みや、作動不良などをたまに起こしますので、こんな機会だからこそ交換で良いと思います。
最後にエンジンオイル
交換はまだ先の様なんですが、色目は如何かな?

特に汚くは無さそうですね。
しかし、抜いてみるとそこそこ黒っぽくなっているとは思います。
これに関しては仕方が無い事です。
交換時期にちゃんと交換をしておいてくださいね。
車体全体を見させていただきましたが、オイル漏れや、水漏れもありません。
エンジンもしっかりしているようですし、先に指摘しているヘッドカバー内部のガイド類の交換で大丈夫です。

以上簡単ですが、報告です!
またご連絡お待ちしております。
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