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HMさん Vツインマグナトライク始動困難修理内容報告! 

こんばんは

本日二回目の更新^^

では参ります!


お客さんはHMさん、車両はホンダ Vツインマグナ250のトライク仕様車です。
HM始動困難点検 (1)
所謂三輪車です!
ベースが国産バイクのトライクは当店で修理請け負ってます。
と言っても、駆動部分は部品調達がまだできませんので、ベース車両の調子を見るのが基本です。

この車両は実は二回目です!
以前・・・どれくらい前だろうか?
同じくエンジンが掛けられなくなったと、問い合わせを頂きまして・・
調べた結果バッテリー上がりが原因だという事が分かり、GSユアサBTへ交換したことがありました。

それから時間は経過し久しぶりのご依頼を頂いたという訳です。
今回も、バッテリー上がりで、始動困難に陥った模様です。
しかし、エンジンの調子をお伺いしたところ、バッテリーだけではなさそうだったので、ご入庫頂きました。

HM始動困難点検 (2)
アメリカンのトライクはカッコいいですね~♪
やっぱりうちでも販売できないか悩みます~

さてさて、本題へ。
バッテリーの状態を確認してみます。
HM始動困難点検 (3)
電圧は11.72Vと低く、エンジンスタートさせてみると馬力が全然足りていません。
物の5秒くらいでクランキングできない状態になってしまいます。
ここは、ひとまず充電ですね。

違うバッテリーで、始動し調子を伺いました。
HM始動困難点検 (4)
エンジンも無事にスタートするのですが、暖気運転時で調子が悪い!
スロットルに対して、エンジンはストールしそうになるばかりで、着きがとにかく悪い状態でした。
吹け上がってもパッとしないと言った感じです。
使用状況は週に1~2回乗れるかどうかで、乗れない時もしばしあるとの事です。
バッテリーにとってもつらい条件ですが、キャブレターにとっても同じことです。
新しいガソリンが次から次に入ってくる状況が理想なんですが、それは毎日乗ってこそあり得る事です。
キャブレター内部に残ったガソリンが気化してしまってから、新しいガソリンが添加される事を繰り返すと、次第に各部にはワニスや、汚れが徐々に蓄積していき、終いには詰まらせたりしかねませんからね・・
HM始動困難点検 (6)HM始動困難点検 (7)
キャブレター並びにエンジンオイルやプラグも交換対象になってきます。。

一先ず、エンジンが始動している間に充電状態をチェックしました。HM始動困難点検 (5)ピークで14.5V出ています。
これは問題ないレベルです。
時間差で、充電しない状態になるやもしれないので、念のため修理完了後もう少し様子は見たいと思います。

ここで、HMさんへ状況報告をしようと電話してみましたが、残念ながら仕事中なのか連絡が着かない状態でした~
みなさん仕事してますもんね^^;仕方ありません。
大変場所も取りますので、予定通りキャブレターのチェックに移りました。
分解しながら吸気系の状態も確認していきます。
まず、肝心要のガソリンは・・
質、量的に問題無。
ガソリンタンクを外してエアクリーナーを見てみます。
HM始動困難点検 (7)HM始動困難点検 (8)汚れは特に目立ってありません。このままエアブローにて掃除で良いと思います。
交換は2万キロ付近でも大丈夫です。

続きましてようやく姿を現したのはキャブレターHM始動困難点検 (9)
サクサクと外しちゃいます。
HM始動困難点検 (11)

まずは、気になるフロートチャンバー内部は?HMキャブレター (1)それほど汚れは酷く無さそうです。
しかし、この状況によく騙されます~
触ってみた感じでは、フロートバルブにヘタリがあるのが分かりました。HMキャブレター (2)

それとフロートチャンバ内に異物を発見
HMキャブレター (4)HMキャブレター (5)金色に輝く何かの金属粉?!
すぐに分かりました。
HMキャブレター (3)
この写真だと分かりずらいのですが、ジェットの頭が少し削れてます。
これはこのブログで何回か指摘してきた部分で、取り外したり組み付けたりする際に使用するマイナスドライバーが傷つけた後です。
恐らく、この傷つきの際に出た真鍮の片りんだと思われます。
これが直接原因だと思えませんが、異物は異物です・・・

チョークバルブの付近にも汚れ(錆び)がありました。
HMキャブレター (8)HMキャブレター (9)
見たところバルブやリターンスプリングはものすごく綺麗です。
この部分はリターンスプリングが錆びやすく、恐らくですがチョークバルブは交換されたのではないか?と言う疑念がわきます。
その際にと言うより、以前この車両を納車整備した時もしくは、以前のOH時に綺麗にしていなかった?
という事かな~~
ジェットの状況もそれで話に辻褄が合いますし。

他にもエアカットバルブの周辺も汚れが蓄積していました。
HMキャブレター (11)HMキャブレター (12)HMキャブレター (13)低速ギヤなどで高回転からエンジンブレーキがかかる際(スロットル全閉時)に、スロー系のエアーをカットし燃調を濃くすることで、アフターファイヤが抑制されるようにするのが役割なんですが、汚れが溜まってますね~
これでは、正常に作動していないかも・・

で、結局全バラですね・・HMキャブレター (18)HMキャブレター (19)
傷んでしまったメイン・スロー(パイロット)ジェットは念のため交換します。
少しもったいない気がしますが・・HMキャブレター (20)燃調がしびやに影響しますので・・

へたっていたフロートバルブ
HMキャブレター (21)HMキャブレター (22)この部品は重要部品ですので、これだけ消耗していると良くありません。分かりにくいですが、こちらも相手(シート)と一緒に交換です。
他には、パッキンがことごとく死んでいますので全部交換ですね。
本体は入念に洗浄して調子だし頑張ります!!


以上がキャブレターでした。
他には、交換時期を迎えているエンジンオイル&オイルフィルター、点火プラグも交換予定です。

また部品が入庫したら作業に入りますね!




ふい~~今週はいろんな意味で疲れました~^^;
定休日を少し有意義に過ごそうかな~なんて思っちゃう今日この頃でございますw
金曜日からまたバリバリやりまっせ!www
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テーマ: バイク屋さん日記

ジャンル: 車・バイク

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