ニンジャ900エンジンリフレッシュ計画その?
2007/01/23 Tue. 23:31 [作業日記]





















以前紹介したニンジャのエンジンのオーバーホールの続きです!
ようやく時間が出来たので3日前にお客様(ニンジャ乗りさん)のバイクを入院してもらった。
そもそも、今回のオーバーホールのきっかけは、エンジンの音鳴りだった。
走行距離も10万キロ近く走ってきている。
もう何年も前、3万キロほどの頃だろうか腰上のオーバーホールを兼ねて972仕様へボアアップをして、キャブレター(ノーマル)を直キャブにし、セッティングを出しノントラブルで今に至る。
本当は昨日の夕方から予定していたんだけど、へんに中途半端になる可能性が高かったので本日エンジンを降ろす事にした。
朝から準備をして、いよいよ作業開始!!まずは外装類を取り外して行く事に。。。
久しぶりにばらして見てみると、配線の多さに冷や汗がでた^^;
何とか、もっとまとまらないかな・・・
オイルを抜き水も抜く。キャブレターを外しオイルクーラー等ラジエターを外してエンジンだけにしていく。
そうしてようやく丸裸に近くなってから、圧縮を計ってみた。
#1 11.5kg/cm2
#2 9.5kg/cm2
#3 10.5kg/cm2
#4 12.25kg/cm2
見事にばらばらでした・・・
どの気筒も圧縮が落ちてます。それであれだけ走るんだからすごいと思う。
少し休憩を挟んで、いざエンジンを降ろします。
もう使わないエンジンだと分かっていても、そこは私もプロの端くれ^^丁寧に降ろしました。
しかし前も書いたけど重いのなんの・・・血管が切れるかと思った(ー。?;)
何とかバイクリフトの木枠の上に載せてまた休憩。。。
さて、本題のエンジンの腰上のバラシを開始!
ヘッドカバーを外して中身を拝見。。。
特に変わった事にはなってない。一体なんだったんだろうか、あの打音のような音は・・・
音だけを聞いてみてもどこから鳴っているのか分からなかった。
というのも左1番シリンダーの付近から鳴っていた。それも上からも下からも聞こえていた。
てっきりバルブを付いてバルブが叩かれる音かと思っていたが、どうやら違うみたいである。
「クランクの音鳴りかな・・・」
と思っていた矢先・・・
あることに気づく。
カムシャフトを外してヘッドを降ろしたとき、カムチェーンガイドが目に入ってきた。。。
ものすごく削れている。それも純情じゃないくらい。
反対側のガイドも同じだった。
流石に初めて見たような気がスル。このような削れ方するもんかな。。。
シリンダを外そうと何気にさっき降ろしたヘッドに目をやったら、何か小さい部品が#1シリンダーの排気バルブのそばに落ちている。
「何だこれ??」
どっかで見たような、見ないような。。。
一応ピストンの上に置いて作業を進めた。
シリンダーを外しカムチェーンがむき出しになった。
その時!!
「わかった!!」
さっきの部品は・・・カムチェーンの一部だワン!
それからチェーンの隅から隅まで見てみたところ。。。
見つけた!!
チェーンの一部がちぎれかかっていた^^;
音の原因はどうやらこいつみたいです。
何かの拍子にチェーンが傷ついてガイドを彫り、波うって出していたようだ。
しかし危なかった。。。
もう皮一枚で繋がっているようなものである。(写真参照)
よく切れなかったもんです。もしニンジャ乗りサンが乗車中に切れていたら。。。
想像しただけでも汗がでました。
チェーンが切れたら、まずバルブを突いてピストンが割れて、瞬間的にコンロッドが折れてケースを突き破り外にこんにちわ。。。
いわゆるエンジンブロウ。。。
エンジンロックを起こしていたら、確実に転倒していた可能性も・・・・
強運の持ち主ニンジャ乗りさん!すごすぎです。
ピストンは、まだ使えそうですね!リングの交換だけで行けそうです。シリンダーもまだ使えそう。
シリンダーのスリーブも、シリンダーゲージで計る必要も無そうなぐらい綺麗だった。まだホーニング後もしっかり残っていた。
少し当たりのきつい所もあるが再びホーニングに出しておくだけでよさそうな程度。
これも普段からオイル管理の行き届いていた証拠です。とりあえずこれで見積が取れそうですね^^
作業は一応ここまで!後は部品を発注してそれからって感じです。まずは報告しておきますかね?
続く
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